蛹(さなぎ)の形

 みなさん、蝶が完全変態であることはご存知ですね。つまり、卵、幼虫、蛹、成虫というように変態しながら成長します。この変態の過程に蛹の時期があるものを完全変態と言うわけです。英語の「蛹」にあたる言葉は、ラテン語の「人形」から来ています。それは、「蛹」がおむつに包まれた人形か赤ん坊に似ているからだそうです。
 この蛹の時期は、全く動けません。この時期は、単に外敵から身を隠すだけでなく、雨風にも耐えられるように体を何かに縛り付けておかなくてはなりません。その方法には、二つあり、一つはお尻を枝にくっつけて、頭を下に垂れ下がる方法と、もう一つは、ひもを背にかけて枝に自分の体をくくりつけるやり方です。前者を垂蛹(スイヨウ)、後者を帯蛹(タイヨウ)と言います。蝶の蛹は垂蛹になるか、帯蛹になるかのどちらかです。しかも、「蝶の脚の数」でも説明したように、前脚の退化した4本脚のグループと前脚が健全な6本脚のグループとに分かれ、4本脚グループが垂蛹になり、6本脚グループが帯蛹になります。

科  名 脚の数 蛹の形
テングチョウ科

マダラチョウ科

タテハチョウ科

ジャノメチョウ科
前脚が退化
4本

垂蛹(スイヨウ)
セセリチョウ科

アゲハチョウ科

シロチョウ科

シジミチョウ科
前脚が健全
6本

帯蛹(タイヨウ)